がんと免疫のお話し
Cancer and Immunity

卵巣がんの種類

卵巣がんには大きく分けて4つの種類(組織型)があります。
・ 漿液性(しょうえきせい)がん
進行が早い反面、化学療法が効きやすいという特徴があります。
・ 粘液性(ねんえきせい)がん
大きい腫瘍が多く、進行する例は少ないとされます。
・ 類内膜(るいないまく)がん
多くは異型(いけい)度が低く進行が遅いとされます。ただし、異型度が高いものは進行も早く、その反面で化学療法が効きやすいという特徴があります。
・ 明細胞(めいさいぼう)がん
進行が遅い反面、化学療法が効きにくいのが特徴です。子宮内膜症を併発する例が多いとされます。
 このように、卵巣がんは組織型によって化学療法(抗がん剤)の効果が変わってくるため、がんといってもそれぞれ別の病気と考えて治療に当たります。一般的に、発生頻度は、漿液性がん、明細胞がん、類内膜がん、粘液性がんとなります。化学療法がよく効く組織型では、大がかりな手術をしなくても抗がん剤の治療効果を期待できます。逆に、化学療法が効きにくいタイプでは、手術でがんを完全に切除することが必要です。卵巣がんの組織型の確定は、治療にあたって非常に重要なポイントです。

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