がんと免疫のお話し
Cancer and Immunity

卵巣がんとは

 卵巣は卵子を蓄える女性特有の臓器です。子宮の両側に1つずつ存在し、大きさは親指くらいでアーモンドのような形をしています。この臓器は成熟した卵子を閉経まで周期的に放出するほか、女性らしい体をつくり維持させる女性ホルモンを分泌する働きも持っています。
 卵巣は腫瘍が発生しやすく、その種類もさまざまであるとされます。卵巣は腹部の奥に存在するため、腫瘍が発生しても自覚症状に乏しく、肥大してから発見される場合も少なくありません。卵巣がんは、そのような腫瘍の中でも悪性のものです。
卵巣は排卵するごとに「組織がはがれては修復する」のを繰り返えす臓器です。その機能に何らかの異常が起きるとがん化すると考えられています。進行すると、お腹の中を覆う腹膜にがん細胞が散らばる腹膜播種(はしゅ)が生じやすくなり、周辺の臓器にも転移が見られるようになります。
※播種…がん細胞が種をまいたように広がっていること

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