がんと免疫のお話し
Cancer and Immunity

がん検診

■ がん検診で早期発見を
長い間「不治の病」といわれてきたがんも、近年は医療の目覚ましい進歩によって治療成績も格段に向上してきました。その結果、治癒を期待できるがんも多くなっています。
しかし、がんの発見が遅れて進行した状態になってしまうと治療が難しくなります。がん治療を成功させるためには何といっても「早期発見」です。そのためには、積極的にがん検診を受けることが欠かせません。
 ・ 国の指標は受診率50パーセントだが少ないのが現状
日本では5つのがん(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん)を対象として指針を作成し、国民にがん検診をすすめています。各自治体における受診率も徐々に上がってきてはいますが、国が目標とする受診率50パーセントにはまだ届いていません。特に乳がんや子宮頸がん検診では、欧米での受診率に比べると日本ははるかに満たない状況です。
国が実施しているがん検診のほかにも、民間医療機関などが実施しているがん検診もあります。人間ドックなどでがんに特化したメニューを設定している病院もあり、さまざまながんに対応した検査を行うことも可能ですので、是非とも定期的な受診をおすすめします。
■ がんにならないために
がんの発病にはさまざまな生活因子が関わるとされていますが、その代表的なものが喫煙です。日本対がん協会は、世界保健機関(WHO)でたばこ規制枠組条約が採択され健康増進法が施行されたのを機として「禁煙宣言」を公表しています。喫煙はがんだけではなくさまざまな生活習慣病の危険因子でもあるとされているため、禁煙は最大の予防策ともいえるでしょう。
これ以外にも、バランスの取れた食生活を心がけ、飲酒は控えめに、適度な運動を行うこともがんの予防には大切なことです。
 ・ 生活習慣の見直しと積極的な検診を
がんにならないためには生活習慣を見直すこと、がん検診を積極的に受けること、そして何より、身体の異常に気がついたら医療機関を受診することが大切です。

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